2014年10月25日土曜日

野口種苗

野口種苗を見つけました。

野口のタネ オンラインショップはこちらです。

種の話あれこれのページは役に立つ情報が満載です。
家庭菜園は固定種がいい」から引用します。

 ●固定種は自家採種で強くなる
 種苗会社の生存競争は、野菜産地のシェア争いです。産地を多く獲得した品種が売上を伸ばし、経常利益を確保して経営を安定させます。家庭菜園相手の売上など微々たるものにすぎません。ですから、産地の要求に合わせたF1品種の改良が日夜欠かせません。産地では、周年同じ野菜ばかり作っていますから、連作障害を防ぐため、まず畑やハウスの土を土壌消毒して更新します。産地での野菜作りは、毎年、クロールピクリンなどの土壌消毒剤の毒ガスで細菌や線虫、雑草のタネや虫の卵など、有用微生物も含めて生き物を皆殺しにする作業から始まります。ガス抜きしたら化学肥料を混和して、種子消毒されたF1のタネをまきます。芽が出たら予防のための農薬を定期的に噴霧し、それでも虫や病気が出たら、それぞれの特効薬で防除します。これが産地の慣行農法です。ただ病害を防ぐため常に農薬散布をしていると、病原菌がどんどん耐性を獲得して強くなったり、外国から新しい病害が侵入してくることもあります。こうなると既存の薬剤は効きません。また最近の低農薬化の風潮で、F1のタネそのものに新しい病気への耐病性を持たせる試みも始まっています。遺伝子組み換えなどの技術で細菌やウイルスが増殖できないようにしようという方向です。最近のF1新品種開発の目的は、産地で常に発生する新病害への抵抗性品種の育成であると言っても過言ではありません。その結果、「家庭菜園用」とわざわざ表示してあるF1のタネというのは、実は、産地で使われなくなってしまった、ちょっと昔の耐病性F1品種だったりしています。
 ところで、「F1は病気に強い」とよく言われますが、本当にそうでしょうか。
 F1の両親のそれぞれは、実は単純な遺伝子しか持っていません。多様性を持った多くのタネの中から、たった一個体ずつが増殖されたクローン間の雑種と思っていいでしょう。遠縁の、遺伝子が単純化されたクローン同士だから、雑種強勢が働いたり、生まれた雑種の子が均一に生育するのです。ある病気が産地に蔓延すると、その病気に耐病性もつ因子を片親に取り込み、雑種になった子どもにも発現するようにしたのが、耐病性F1種子で、耐病性を持っていない病気にあうと、固定種よりもろいものです。固定種は、日本に伝来する以前に、世界中を旅してきていますから、世界中のさまざまな病気の洗礼を受けており、その過程で、さまざまな病気に対する免疫を獲得した個体が含まれていることが多いのです。


自然栽培をはじめるには、
固定種の種を手に入れて、
自家採取を繰り返し、
固有の環境に適応させていくようです。


0 件のコメント:

コメントを投稿