2014年10月23日木曜日

古代米 浦部農園

静岡市議会議員 宮沢けいすけ氏の活動報告で
本気の有機農業で、年収9000万円!
というページを見つけました。

古代米 浦部農園の取締役
浦部真弓氏の講演メモなんですが、
印象深いところを引用します。



農協のカントリーエレベーターに入れれば有機米も関係なくなってしまうので、精米機、田植え機、冷蔵庫などを購入。かなりの投資になった。
いろんな機会は全部お金。必用なモノ以外を売りに出した。
それが始まりであった。
自然食のブックリストに有機で栽培した古代米等を掲載
今は7aから24haになったが、必要以上、余分に作らなかったので当時は大変ではなかった。
今、5kgで4200円で販売している。
経費だけであれば2800円で良かったが、それに人件費を入れた
人件費は公務員賃金一人当たりの賃金700万円からはじき出した
夫婦二人で最低限の収入、米と大豆、麦、最大限で5ha
それに関わる機械経費、それらを賄う事が出来るのが4200円という計算になる。
「いまどき米で金が返せるか」農業信金に金を借りるときに云われた
だから一切を農協に頼らすに、それを賄う金額として現在の金額にした
10年間で3000人の顧客、そして7haまで拡大
もう一式増やす必用がある 
一タンで普通は7俵、ここは古代米で5~6俵収穫する(ふつうは3俵)
東京、農業で全力投球していた主人(東京都職員で税務担当)
今は所得税で700万円を払うまでになった
夫は夜中の農業、21時に畑、4時まで草取り、おにぎりを持って東京へ
この生活を13年やった
妻は農業をやりだし、結果、二人とも健康になった
初めは病から自殺する思いで仕事に取り組んだ、汗が出て、代謝が良くなり健康になった。花粉症が出なくなり、病気が治る、食事で治るという認識が20年前までなかったが確立した。

どんなに手がかかっても消費者が求めればいい
有機はホビー的農業という行政側、行政、農協、みんな助けてくれない、自分たちで戦った。
食管法・・地域や農協とのトラブルがなくなった
夫が仕事を辞めると、その思いが農業へ、子どもも巣立ち、規模拡大ってどうなのか話し合い、そこで研修生の受け入れをおこなった。
それまでの10年間は行政や地域とのかかわりが増えた
農業のネックは、農業者になるという事が最大のネックである。
一旦なってしまえば、農地も借りる、国からの手厚い補助を受けられる
農家指定になるには50aの土地も必要である。
研修生の中には今、宅地で農業をやっている人もいる。
そして今、耕作放棄地区を借りて、研修後に利用できるようにした
農地は資産という認識があり、大地主と小作農という流れから農地を分配したが60年後、土地を持たない大規模経営者と土地を持つ非農業者
つかわなくなっても資産なので手放さない
新規参入の最大のネックである
耕作放棄地、農地を国が管理し、機材(乾燥機、土間、農機具)を
貸してほしい。そうすれば新規就農ができる。
今は農業に新規参入するに3000万円、4000万円の借金を抱える
事になる。
今、自立した研修生には売れなければうちが買い取る、買い支えている間に自分で自立できるようにしている。
今、若い子は怒らない
どうして 
指導センターの所長「なんで契約したいんだ、闇でいいじゃないか」
おかしいと云い、センターの人間は変わったが、いずれも農地を手に入れる事がない

国は大規模農業を推進しているが
5haで全国で食べてゆける仕組みをつくるべき
産業で最初からおわりまである仕事はどれほどあるか
農業は最終の販売まで、さいごまでお金にする権利を留保している
人間が経費になっている事も忘れてはいけない
農業と云う産業の場だけは、人間らしい仕事を残してゆきたい

主に経済的な側面と農業のステークホルダーの
おかしな言動にフォーカスしています。

社会変革を伴う領域なので、
ポジティブ・ディビアンス
ベーシック・インカム
マイクロファイナンス
などのアイデアも検討する必要があります。

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