2014年10月23日木曜日

農家のこせがれネットワーク

農家の後継者問題にフォーカスした
農家のこせがれネットワークという
サイトを見つけました。

代表者挨拶を引用します。

  • 一次産業を、かっこよくて・感動があって・稼げる3K産業に
 後継者不足が問題とよく言うけど、これは後継者不足が問題ではなくて、後継者が後を継ぎたくても継げない農業の仕組みそのものが問題なんだと気づきました。
実家の養豚業を何とかしたい。その時、学生の頃に行ったバーベキューを思い出しました。バーベキューを行えばお客さんからの喜びの声も直接聞くことができるし、価格の決定権も戻ってくる。バーベキューでうちの養豚業が変わるかもしれない。 

頭の中で閃きました。そうだ、これまでの一次産業は生産から出荷で終わってどう流通して誰が食べているのかがわからない。おいしい物を作っても評価されない仕組みだったけど、生産からお客さんの口に届けるところまでを農家が一貫してプロデュースできれば、一次産業が かっこよくて・感動があって・稼げる3K産業になる! 
うちは小さな養豚農家。人もお金もノウハウもありません。自分のできることから始めようと取り組んだのがバーベキューでした。友人知人にメールニュースを配信してお客さんを集め、毎月バーベ キューを開催しました。みやじ豚のおいしさと、一次産業をかっこ よくて・感動があって・稼げる3K産業にしたいという想いに共感してくれた方々が自分のコミュニティに戻って口コミをしてくださいました。 

みやじ豚の噂は瞬く間に拡がりました。今では同業者からも「神奈川のトップブランドはみやじ豚だ」と言われるようになりました。 
 
  • 農業の理想は家族経営
畜産業界の経営環境が非常に厳しい中、応援してくださる方々のお陰で何とかやっていくことができそうです。通常、ここまでくると規模の拡大を行います。ですが、規模の拡大を良しとせず、家族経営でできる適正規模を守って経営する道を選びました。レバレッジの利かない農業は家族経営が一番。小さいながらも生産からお客様に届けるまでを一貫してプロデュースできる農家は、素敵なお客様に囲まれて心豊かな人生を歩む事ができます。
  • 農家のこせがれの帰農支援を
最短最速で日本の農業を変えるためには何が必要か。たどり着いた結論は、都会で働く農家のこせがれが実家に戻って農業を始めることでした。既存の仕組みにとらわれず、これからの農業標準をつくることを目指します。そうすることで、一次産業をかっこよくて・感動があって・稼げる3K産業にする、 そして、農家と生活者が本当の意味での顔の見える関係づくりを支援していきます。
 キーワードとしては、価格決定権、家族経営、口コミ、ブランドといったところでしょうか。

農地解放後、日本の農家は小作農ではなく自作農になりましたが、
法律による制約や、その後の日本の工業化、高度経済成長、
バブル崩壊、少子化と人口減少という流れの中で、
実質的に経営が成り立たたない農家が増えてしまいました。

農家に限らず、もはや現代はいいものを作っていれば
売れるという時代ではありません。

最近の電機メーカーの凋落ぶりなどを見ても明らかでしょう。

独立した農家として持続的な経営を目指すのであれば、
自らの名前、地域、品種をブランド化して、
消費者への直接販売により価格決定権を維持する必要があります。

そのためには、直接消費者を呼び込むための
基本的なマーケティングが必要になります。

幸いなことに、現代ではソーシャルメディアの登場によって、
口コミを起こすことは容易になってきています。

農業の場合は、消費者が農産物を直接食べて、
なるほどと思えて人に伝えるストーリーがあれば、
口コミを起こせます。

フェイスブックで定期的にバーベキューや
試食会、頒布会、通販の情報や状況を写真や動画で流すだけで、
十分です。

むしろ、商品の差別化がもっとも重要になってきます。

おいしさは、ネットでは直接体験できません。
これは食べてみたい、すごいと思ってもらえる、
ストーリーが最も重要です。

自然栽培は
食品の安全性を訴求できるため一番わかりやすく、
しかも実現が困難な差別化なので
ブランド化の方法として本質的だと思います。




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